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「網目、メッシュは1インチにある目開き数・・・・」
金網に関するカタログや、資料には必ず書かれていますよね。かくいうこのホームページにもそう書いておりますが・・・^^;
でも、実際にインチ単位の物指しをお持ちですか?
ここは日本。センチ、尺(今はめっきり見ることがなくなりましたが・・・)は手元にあると思いますが、インチの物指しがある家は、まず少ないでしょう。
現に我が家にもありません!
「1インチは25.4mmだから、25.4mmの間にある目開きの数・・・」
そんなこと言っても20メッシュ位になると物指しがずれたり、目移りしたりで「今何個だっけ?」なんて言う事が関の山です。 -
では、どのように調べているかといいますと・・・
左図のグラス(虫眼鏡?)を使って調べています。 これは金網用という訳ではないようですが、1/2インチスケール付虫眼鏡?^^;です。 -
このように折りたたみ式で、持ち運びが便利です。(コンパクトになりすぎて、よくなくしますが・・・)
これは、カートン光学株式会社 Carton の製品で、商品名は・・・書いてありません。^^;
10年以上前に眼鏡屋さんで買いました。1個 1000円ぐらいだったような記憶があります。
現在でも売っているとは思いますが、この商品はカートン光学株式会社のHPには載っておりませんでした。
多分マイナーな商品だから載せていないと思います。
気になる方は調べてみてください。
ちなみにURLは、http://www.carton-opt.co.jpです。 -
これを金網に重ねてのぞきこむのです。
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社長がのぞき込んでいます。^^♪
実際に、お客様に「これ何メッシュかなぁ?」とか「これと同じ金網がほしいんだけど・・・」といわれた時は、このようにして、調べています。 -
では、なかはどのように見えているかといいますと。
なかはこのように見えます。
金網が拡大され、1/2インチのメモリ(緑色の部分)が見えます。 -
この写真では、1/2インチのなかに目開きが7つあるのが確認できます。
1/2インチのなかに目開きが7っありますから、1インチではその2倍の14個になります。つまり14メッシュということになります。
これで60メッシュぐらいは楽々調べられます。
それ以上細かい網の目は・・・つづきをご覧下さい。 -
左図のDENSIMETERというものを使って調べます。
これは、昭和39年8月16日東京三越デパートで当時1450円で買ったと記載されております。 現在はその2倍から10倍はするのでは・・・? お宝!?
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右図は昭和39年購入当時の説明書です。 写真をクリックして拡大してご覧下さい。現在このDENSIMETERがどこで売られているか分かりませんが、株式会社大西商店で製造しているようです。 興味がある方はで問い合わせてみてください。
販売はこちらでやっているみたいです。
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金網の大半はこのはさみで切ります。
金物屋で普通に売っております金切はさみです。針金の太さが1mm位の金網まで切ることができます。
近頃はステンレスの金網が主流となってきたため、硬いステンレス線を切るはさみの負担が大きくなってきました。おかげで刃がボロボロになり、早くきれなくなります。
弊社では何本かのはさみがありますが、1番切れ、長持ちしているのは30年も前に買ったはさみです。
残念ながらメーカー不明です。^^;
近頃のはさみはすぐに切れなくなります。
鋏屋さん、がんばってください。^^♪ -
上の鋏で切れない針金の太い金網を切る場合に使う番線カッターです。
刃の長さが短いため、針金を1本づつ切ります。
クリンプ金網は大抵これで切ります。
針金を1本づつ切るため、当然ながら正確な寸法に切れますが、正直かったるいです。^^;
目の細かい金網は、これでは刃先が短いため切れません。 -
本来は鉄板を切るハンドシャーリング機械です。 これが、また凄くよく金網を切ります。
針金が細く目の細かいものは無理です。
上記の鋏(番線カター)の代わりにはなりますが、クリンプ金網のような針金に波形の屈曲を施したものは、その波形につられてしまうため、正確な寸法には切れません。
アバウトにジャンジャン切るには向いています。
最も向いているのは、溶接金網の切断と、平織金網の針金が太く、目がある程度細かいものです。
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上記のハンドシャーリング機の小型版です。
針金の太さが1.2mm程度の金網まで切れます。
この機械は、ある程度細かい金網を、直線ではなく曲線に切るのに重宝しています。
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金網を切るには、図のように針金と針金(例えば縦線と縦線)の間を切ります。
カット寸法が線上の場合は(例えば縦線と一致してしまった場合)、長めに切り、その針金を抜いて、再度切る2度切りになります。
しかし、大抵その場合は、お客様に、寸法のマイナス気味か、プラス気味に切るかをお聞きしてから切ります。^^;
綾織、畳織、綾畳織金網は、まっすぐ切る場合は、上記方法では無理です。先にマジックなどで線を引いてから、その線上に沿って切ってください。
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図のように、真ん中からずれて、どちらかの針金によってくると、途端に切れなくなります。
その場合は無理やり切らず、網の目をもう一度よく見て、真ん中に修正しながら切ります。
細かい金網で、網目がよく見え無いものでも、同じことで、曲がると切れなくなりますので、無理やり切らず、楽に切れる所を探しながら切ると、自然に真っ直ぐに切れます。(ただし綾織、畳織、綾畳織金網は別です。)
先ほどのシャーリング機械は、バリバリ切っていくので、油断していると隣の目に移ってしまいます。(だから曲線にも切れるのですが・・・)
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まず最初に、ビールを飲み干してください。大瓶です。
決してふざけているわけではありません。まじめです。送られてきた金網は、大半がロール状に丸めてあります。
使う側からすると、大抵は平らな状態で使いたいのに・・・非常に迷惑な話です。
しかし、運搬上、已むを得ません。
その丸まった金網を伸ばすのに、この空瓶・・・^^;が必要なのです! -
まず、伸ばしたい金網の端をつまみます。
反対の手で、ビール瓶を持ち、金網を押さえます。
余談ですが、写真は、ビール瓶ではありません。"いいちこ"の瓶です。
社長はビール派ではなく焼酎派ですので・・・^^; -
横から見た写真です。
特に金網を押さえている瓶の力方向を見てください。
この方向をイメージしながら押さえてください。
余談ですが、社長も私も下戸です。なかなか代えの瓶ができません・・・^^; -
次に、金網の端を持った手で金網を引っ張り上げ、瓶を持った方は、金網を押さえながら、すべらせます。
どちらかというと、引っ張り上げる方を重きにおいて下さい。瓶側はサポートに徹して下さい。ここがミソ!!
余談ですが、社長は、"いいちこ"を1本空けるのに、約半年かかります。私もビール大瓶1本以上はきついです。
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横から見た写真です。
金網をつまんだ手で金網を斜め上に引っ張り上げ(金網の硬さによってこの角度を変えてください。)、瓶を持った手は、図のような力配分を意識しながらすべらせて下さい。
これを何回かやり、曲がりすぎたら金網を反対にして(裏返しにして)、同じことをして調整しながら平らに伸ばしてください。
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いろいろなものでやってみましたが、瓶、特にビール瓶がサイズ、手触り、重さが合い、やりやすいようです。
個人差がありますので、いろんなもので試してやってみてください。100メッシュ以上の細かく、やわらかい金網などは、瓶の代わりに竹製の物指しを用いるとやりやすいです。
ビンでは、接点が大きすぎるようです。ナイフのように線で押えた方がうまくいきます。
ちなみに、やわらかい金網は、一度折り目がつくと、もう元通りにはなりません。注意して、優しく優しく扱ってください。^^♪
ロール状になった金網を、平にシート状にする方法です。
小さいサイズの物は、瓶を使ってやると、綺麗に伸びます。